基本的には「一度っきり」しか使えない紙の袋、それが封筒です。それはお渡しの時には、糊やテープで閉じないといけないから。それが未開封の証明のために、必要不可欠でかつ大事な機能です。でもその気遣いの代償として、受取った人はどうやっても封筒に傷をつけながら開くのでしょう。
「一度っきり」のその覚悟が美しくて嬉しいのはもちろん。でも普段使いの封筒に本当にそんなに覚悟が必要なシーンはたくさんあるのでしょうか。お渡しをするため閉じたその直後に、念のために開いて中身を確認をしたい時もある。受け取った後に、開いて中を見てからまた閉じて使いたい時だってある。それをもう一度この傷ついた封筒で、とはなりにくいんです。きっとそれは次の受取人の顔を思い浮かべるから。だからこの「一度っきり」の機能が封筒生活者の私には、とても勿体無いものではないのかと感じておりました。
丈夫だから何度も使えて何度もしっかりロックのできる封筒が、私たちの生活の罪悪感を少しだけ和らげてくれるのでは。そんな経緯でレンベロープは産まれました。リサイクル、リデザインのReにenvelopeが封筒で、Re:nvelope。
中には紙や書類だけでなく、服やフルーツだって入れられます。それは好きなところでクルクル折って閉じることができるから。真っ二つに折っても堅苦しくなくて可愛いから、クラッチバックとして持ち歩くことだって。
丈夫なクラフト紙を使い込めば、またそれも味になる。
毎日の封筒生活に、少しだけ新しい満足を。
ツープラトンの封筒
[Re:nvelope]
AD: 松崎 賢
D: 矢野麻子
image photo: 松崎 賢